尊敬語と謙譲語を正しく使い分ける!
敬語を使いこなすのは難しいものですが、ビジネスの社会では避けて通ることのできません。 ビジネス社会で使用する敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の三つにわけることがでます。 丁寧語は意識しなくても大抵使えるものです。しかし、謙譲語と尊敬語の使い分けは少し難しいですが、ビジネスマナーとしておさえておきましょう!
| 丁寧語 | 相手を敬って、表現を丁寧にする言葉 |
|---|---|
| 尊敬語 | 相手の人や第三者に敬意を表す言葉 |
| 謙譲語 | 自分や自分側の人がへりくだり敬語を表す言葉 |
| 基本形 | 尊敬語 | 謙譲語 |
|---|---|---|
| 言う | おっしゃる、言われる | 申す、申し上げる |
| いる | いらっしゃる、おいでになる | おる |
| 行く | いらっしゃる、お出かけになる | 参る、伺う、お伺いする |
| 来る | いらっしゃる、見える、おいでになる | 参る、伺う、参上する |
| 思う | おぼしめす、お思いになる | 存じる、存じ上げる |
| する | なさる、される | いたす、させていただく |
| 食べる | 召し上がる、お上がりになる | いただく、頂戴する |
| 見る | ご覧になる | 拝見する、見せていただく |
| 聞く | お耳に入る、お聞きになる | 伺う、承る、拝聴する |
| もらう | お納めになる、お受け取りになる | いただく、賜る、頂戴する |
「お」「ご」の使い分け
言葉を丁寧に表現しようと名詞すべてに「お」「ご」をつけてしまいがちですが、「お」と「ご」のつけ方にもルールがありますので注意しましょう。
@相手に関わることにつけて敬意を表す自分と相手を呼び分ける
相手と自分の立場の違いを明確にするために、動作や状態のほかに、会社や人物についても言葉を使い分けます。相手側について述べる場合は尊敬表現を、自分側に関することは謙譲表現を使います。
よく使う呼び方一覧
| 対象 | 相手側 | 自分側 |
|---|---|---|
| 会社 | 貴社・御社・そちら様 | 当社・小社・弊社・わたくしども |
| 団体 | 貴協会・貴会 | 本会・当会 |
| 役職 | 社長の○○様 | 社長・社長の○○ |
| 本人 | ○○様・そちら様・貴殿 | 私・こちら・当方・小生 |
| 同行者 | お連れ様・ご同行の方 | 連れの物 |
| 訪問 | ご来社・お立ち寄り・お越し | 参上・ご訪問・お伺い |
| 物品 | お品物・ご厚志・けっこうなお品 | 寸志・粗品 |
| 文書 | ご書面・貴信・貴書 | 書面・書中・幣書 |
| 授受 | お納めご笑納め | 受領・拝受 |
| 著書 | ご著書 | 拙著 |
| 死 | 逝去・訃報・他界 | 死亡 |
| 家 | お住まい・お宅 | 拙宅・小宅 |
| 家族 | お宅の方・ご家族の皆様・ご一同様 | 家の者・私ども・家族一同 |
| 夫 | ご主人様・だんな様 | 主人・夫 |
| 妻 | 奥様・令夫人・ご令室様 | 妻・家内・女房 |
| 息子 | おぼっちゃま・ご子息・ご令息・息子さん | 息子・子ども・せがれ・愚息・長男 |
| 娘 | お嬢様・ご息女・ご令嬢 | 子ども・娘・長女 |
ビジネスシーンでありがちな間違った敬語の使い方







人をさす言葉・敬称の使い方

ビジネスの現場では、人や会社の呼び方、敬称のつけ方にも慣例的なルールがあります。自分のことは「わたし」または「わたくし」と言い、「ぼく」や「自分」という言い方はしません。
また、「うちの会社」という言い方もビジネスの場では通用しません。自社のことは「当社」「弊社」「わたくしども」、相手の会社は「御社」とするのが基本です。
普通は、相手の呼び方は「あなた」ですが、ビジネスではあまり使われません。相手の姓に敬称をつけて「○○様」とするか、「課長」「部長」などの役職名で呼ぶのが基本です。
「課長」「部長」などの職位名称には、もともと敬意が込められています。ですから、本来は「課長さん」などの「さん」づけは不要です。
ただ、現実には「課長さん、いらっしゃいますか」などのように、とくに取引先の人に対して「さん」づけするケースは多くみられます。これは一概に、間違いだとは言い切れない側面もあります。 なお、原則論で言えば会社名にも「さん」はつけませんが、「○○社さん」という言い方は日常的によく聞かれます。
外部の人に対して自社の人間の名をあげるときは、敬称はつけず姓を呼び捨てにします。また、「○○課長」という言い方も誤りです。
役職名を明らかにする場合は、「課長の○○」とします。この場合の「課長」は単に職位の説明にすぎず、敬意にはあたりません。
なお、本人の家族や近親者に対しては「○○さん(○○加藤)は外出されています」というように敬称をつけ、敬語も尊敬語を用います。
