外見は心を映す鏡

ビジネス社会における見だしなみは、その人の仕事に対する姿勢を表現するものです。とくに気をつけたいのは、あなたとまだ人間関係を深く築いていない、社外の人たちに会う場合です。その人たちにとっては、最初は外観からあなたを判断するしか方法がないのです。

「仕事さえきちんとできれば外見なんて関係ない」と考える人もいるかもしれません。いかし、身だしなみには、あなたの性格やビジネスへの姿勢が強く反映されているものです。ボサボサのヘアスタイルによれよれのワイシャツ、汚れた靴といっただらしない格好で登場した人に、大事な仕事をまかせる気になれるでしょうか。

周囲に不愉快な思いをさせずに、かつ自分自身のビジネス能力をアピールできる、適切な服装がビジネスマンには不可欠です。

ビジネスマナーの服装

外見が第一印象を与えてしまう

一般に、人は第一印象にそって相手の性格や行動を判断する傾向があります。たとば、あなあがしわしわのスーツを着ていたため、相手にルーズそうな人だとのイメージを持たれたとしましょう。その後、あなたがどんなに笑顔でハキハキとあいさつしても、それは内面を取り繕ってるだけではないかと疑われますし、別の会議に会った折に、少しでも約束の時間に遅れたりすれば、「やっぱりだらしがないんだな」と思われてしまいます。第一印象で作られたイメージはなかなか覆せないもの、そう心得た方がいいでしょう。

社会心理学の研究によると、第一印象は3秒〜3分で形成されるといわれています。この一瞬の間にあなたは相手に良い印象を与えなければならないのです。その最も有効な手段が身だしなみを整えることです。ビジネスにふさわしい服装は信用できそう、誠実で仕事ができそう、とのイメージを与えます。

清潔感が一番のマナー

ビジネス社会での身だしなみの基本は、清潔感です。いくらブランド品や最新流行ファッションに身を包んでいても、その服がしわだらけだったり、ジャケットの方がフケだらけでは台無しです。反対におしゃれのセンスは人並みでも、靴がきちんとプレスされていたりと清潔感にあふれていれば、おしゃれに見えるものです。

また、ビジネスシーンでは、外出はもちろんのこと、会社内にいる間もコピーを取ったり、お茶を出したりと、動き回ることが多いものです。職業にふさわしい、動きやすい服装を選びましょう。

男性と女性の身だしなみの基本

男性の身だしなみの基本

●ひげはNG。毎日剃る
●ワイシャツの衿元・袖口の汚れに注意
●ポケットにものを詰め込みすぎない
●ズボンにはプレスをきかせる
●靴の手入れは欠かさない
●靴下はスーツに合った色を。白はNG
●つめは清潔に
●口臭・体臭に注意。コロンは控えめに
●清潔で、すっきりした髪型に

女性の身だしなみの基本

●清潔で、まとまりのある髪型に
●口臭・体臭に注意。香水は控えめに
●マニキュアは派手すぎない色を。ネイルアートはNG
●靴の手入れは欠かさない事。靴はかかと(又はバックストラップ)のあるものを
●超ミニスカートはNG
●肌の露出の多い服、カジユアルすぐる服はNG
●アクセサリーのつけすぎはNG。ピアスは小ぶりのものを

あいさつはすべての基本

出社したら「おはようございます」失敗したら「申し訳ございません」仕事を教えてもらったり助けてもらったら「ありがとうございます」こうしたあいさつ言葉は簡単なものですが、それだけに軽く考えて、省略したり、おざなりな言い方をしていませんか?

しかし、仕事をしていく上では、このあいさつこそが大事なマナーなのです!

あいさつ5原則
 @大きな声ではっきりりと
あいさつは、ただ言えばいいというわけではありません。相手に聞こえてこそ、はじめてあいさつしたことになります。口を大きく開けて、はっきりと発音しましょう。
 A相手の目を見て
よそ見をしたり、パソコンや机に向かったままあいさつをしても、誰にいったのかわかりません。作業をしていたらいったん手を休め、相手の目を見ましょう。
 B心を込めて
言葉は、心を込めて言うことでその意味が伝わります。お決まりのフレーズだからといっていい加減な言い方をしてはいけません。また、「お疲れ」「どうも・・・」といった省略も避けましょう。
 C誰にでも自分から
顔見知りは当然ながら、お客様などの初対面の人にも自分から声をかけます。
 D声をかけられたら返事を
返事をされないと、あいさつが聞こえたかわかりませんし、無視されたように感じ、気分が悪いものです。あいさつされたらあいさつを返しましょう。

出社・退社時にすべきこと

■始業15分前出社を

始業時間というのは、「仕事をはじめる」時間を意味します。つまり、その時間から仕事に取りかからなくてはなりません。始業時間ギリギリに飛び込んでくる人もいますが、これでは、なかなか気持ちを切り替えられず、すぐに仕事に取りかかれないものです。

始業前は、取引先からの電話や接客に追われることなく、ゆっくりと過ごせる時間です。その日一日のスケジュールを確認するなど、仕事の段取りを考えましょう。また、お茶やコーヒーを準備しあり、机を拭いたりする職場もあるでしょう。こうした、仕事をスムーズに行うために必要な準備をすることを考慮し、始業15分前には出社したいところです。

また、新入社員の場合は、先輩社員よりも仕事の手際が悪く、何をするにも時間が余計にかかるものです。先輩よりも早い時間に出社し、仕事への意気込みを示しましょう。

■「おはよう」と元気にあいさつをするのがマナー

出社して同じ職場の人に会ったら、「今日も一日よろしくお願いします」「がんばりましょう」といった気持ちを込めて、元気よく「おはようございます」とあいさつしましょう。小さい声でモグモグとあいさつしたり、黙ってオフィスに入ってくると、意欲がないように見えたり、体調が悪いのかと心配されたりします。そのいずれの場合でも、ビジネスマンとしては失格です。

■退社前にすべきこと

一日の仕事が一段落したら、今日のやり残したことや明日のスケジュールなどを簡単にまとめてメモしておきます。書類や資料、筆記用具を元の位置に戻す、パソコンの電源を切るなど、整理整頓をしましょう。こうすることでその日の仕事のはかどり具合が確認できますし、翌日には、スムーズに仕事に取りかかれることになります。

■残業している人へのあいさつは

いくら自分の仕事が片付いたからといって、先輩や上司が残業していたら、先に退社するのは、気が引けるものです。かといって、することもないのに、単なるつきあいだけでいつまでも会社に留まる必要はありません。先に退社する場合には、「お先に失礼します」とあいさつするのはもちろんのことですが、さらに「何かお手伝いすることはありますか」「お茶でもお持ちしましょうか」といった残業している人への心づかいの言葉を添えます。

仕事にはそれぞれの担当範囲があるものですし、各人のビジネス能力も違いますから、誰の仕事でも簡単に手伝えるとは限りません。しかし、ちょっとした心配りを見せることで、残業者の気持ちはなごみ、気配りができるあなたへの印象がぐっとよくなります。

■先に退社する人への気づかいを

誰でも自分の仕事が終わったら早く帰りたいものです。先に退社しようとしている人が「何かお手伝いでも」と声をかけてきたら、「ありがとう。でも結構ですよ」と気持ちよく送りだします。手伝ってもらう場合は、コピー取りなど、簡単で短時間に終わることを頼みます。